職務経歴書

職務経歴書のマスターシートの作り方応募先ごとに取捨選択して効率よく仕上げる方法

職務経歴書のマスターシートの作り方|応募先ごとに取捨選択して効率よく仕上げる方法

応募先ごとに職務経歴書を書き分けるために、職歴と能力をすべて網羅したマスターシートを作る方法を、厚生労働省・ハローワークの「職務経歴書の作り方」にもとづいて整理します。項目数の目安と作成の流れも確認します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。当サイトについて

職務経歴書のマスターシートの作り方とは

複数の会社に応募するとき、職務経歴書を毎回ゼロから作るのは大変です。かといって、同じ内容を使い回すのは適当でない、とハローワークの資料は述べています。職務経歴書は、応募先企業の知りたいことや求めていることに応じて記載する必要があるためです。

この両立の方法として、資料が勧めているのが「マスターシート」です。自分の職務経歴や能力などをすべて網羅した、様式自由の資料を作っておき、そこから応募先ごとに必要な事項を取捨選択します。ここでは、その作り方と使い方を整理します。

職務経歴書のマスターシートの作り方の基本

資料にある、作成の流れの要点は次のとおりです。

段階 内容
振り返り 自分の職務経歴を振り返って書き出す(パソコンへの入力でもよい)
整理 能力・長所・強みを整理する
マスターシート 職務経歴や能力などをすべて網羅した資料(様式自由)を作る。応募先ごとに必要事項を取捨選択でき、効率的に整理できる
応募先に合わせた決定 応募先が求めていることを把握したうえで、自分を最大限アピールできる記載内容に決める
構成の検討・項目の選定 記載項目と、職務経歴の記載スタイルを選ぶ
記載 パソコンで作成する(手書きは下書きのうえ清書)。不安があればハローワークの窓口で相談する

記載項目は、冒頭の「標題」「氏名」「日付」と「職務経歴」が必須で、そのほかは自由です。項目数は、冒頭部分と「職務経歴」の下位項目を除いて、全部で3〜6項目程度とするのが一般的とされています。

職務経歴書のマスターシートの作り方の具体例

マスターシートと、応募先別の職務経歴書の関係を、仮の例で整理します。

項目 マスターシート 応募先A(事務職)向け 応募先B(営業職)向け
職務経歴 全職歴・全担当業務を詳しく 事務・管理業務を厚く 営業・顧客対応を厚く
活かせる能力 すべて 正確性、PCスキル 交渉力、人脈
資格 すべて 簿記、PC検定 運転免許、営業関連
実績 すべて 業務改善の成果 売上・顧客数の成果

資料の項目例には、職歴概要、応募職種、勤務先、事業内容、所属、役職、雇用形態、期間、職務内容、実績、退職理由、表彰、特別な経験、取得資格、パソコンスキル、語学力、学習歴、人脈などがあります。マスターシートには、これらをすべて書いておくと、取捨選択が楽になります。

職務経歴書のマスターシートの作り方の実践ステップ

  1. 表計算ソフトか文書で、マスターシートを作ります。様式は自由です。
  2. 勤務先ごとに、時期、所属、役職、職務内容、実績、退職理由、会社概要などを詳しく書きます。
  3. 能力・資格・パソコンスキル・語学・研修・自己啓発・人脈なども、すべて書き出します。
  4. 応募先が決まったら、求人票や応募先のホームページで、求められていることを確認します。
  5. マスターシートから、関係の深い事項を選び、項目の数を3〜6項目程度に絞って、職務経歴書にします。
  6. 提出した書類のコピーを、応募先名・日付とあわせて保管します。面接前の確認に使えます(面接前の応募書類の見直しを参照)。
  7. 新しい経験や資格が増えたら、マスターシートを更新します。

職務経歴書のマスターシートの作り方の注意点

  • マスターシートは、提出用ではありません。応募先に合わせて必ず絞り込みます。
  • 同じ内容を複数の応募先に使い回すことは適当でないとされています。少なくとも、応募職種、志望動機、強調する経験は、応募先ごとに見直します。
  • 履歴書に書く内容と、日付や年月を合わせます(日付は、履歴書と同じ日にそろえるのが原則とされています)。
  • 数字や固有名詞は、正式名称・正確な値で管理しておきます。

職務経歴書のマスターシートの作り方でよくあるミス

  • マスターシートをそのまま提出し、長くなりすぎる。
  • 応募先ごとの見直しをせず、同じ書類を送る。
  • 更新しないまま、古い情報で書く。
  • 履歴書と日付や年月が食い違う。

職務経歴書のマスターシートの作り方のチェックリスト

  • マスターシートに、職歴と能力を網羅したか。
  • 応募先が求めていることを、確認したか。
  • 項目を3〜6項目程度に絞ったか。
  • 履歴書と日付・年月が一致しているか。
  • 提出した書類を、保管したか。

職務経歴書のマスターシートの作り方のFAQ(よくある質問)

Q. マスターシートの様式は決まっていますか。
A. 資料では、様式自由とされています。

Q. 項目はいくつ書けばよいですか。
A. 提出する職務経歴書では、3〜6項目程度が一般的とされています。

Q. 職務経歴書の基本はどこで確認できますか。
A. 職務経歴書の書き方と職務経歴書のレイアウトと文章表現にまとめています。

筆者の見解(職務経歴書のマスターシートの作り方)

マスターシートは、一度作ると、応募のたびに「何を削るか」を考えるだけで済むようになる、実用的な方法だと感じます。私は、書き足すより削る作業のほうが、応募先の求めることを意識しやすく、書類の質も上がると考えます。ただし、削る過程で事実を曲げないこと、履歴書との整合を保つことは、必ず守ってください。

職務経歴書のマスターシートの作り方の関連項目

出典(一次情報)

本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の雇用契約・手続き・税務・法律上の助言ではありません。制度や基準は改正されることがあるため、最新の内容はハローワーク・日本年金機構・協会けんぽ・国税庁などの公式サイトや窓口でご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。