職務経歴書

職務経歴書の書き方必須項目・職務要約・活かせる経験の整理のしかた

職務経歴書の書き方|必須項目・職務要約・活かせる経験の整理のしかた

職務経歴書の書き方を、必須項目(標題・氏名・日付・職務経歴)、職務要約、活かせる経験の選び方の順に整理します。ハローワークの応募書類パンフレットを参考にした基本の考え方です。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。当サイトについて

職務経歴書の書き方とは

職務経歴書は、これまでの仕事の内容と実績を、採用担当者に伝えるための書類です。履歴書が学歴・職歴などを決まった形式で示す書類なのに対し、職務経歴書は、書式も項目も自由で、自分の実務能力を伝えることが目的になります。

ハローワークのパンフレットでは、職務経歴書の目的は、採用担当者に対して自分の実務能力をアピールすることにあるとされています。厚生労働省・ハローワークの「職務経歴書の作り方」では、履歴書の記載内容をそのまま写すような書き方では、職務経歴書を作成する意味がないとされ、同じ内容を複数の応募先に使い回すことも適当でないとされています。履歴書に書ききれなかった内容を補い、応募先で活かせる経験を示す書類として考えます。

職務経歴書の書き方の基本

ハローワークの資料によれば、職務経歴書の記載項目は自由ですが、冒頭部分の「標題」「氏名」「日付」と「職務経歴」は必須とされています。そのほか、自分をアピールできる項目を選んで追加するのが一般的です。資料に挙がっている追加の例は次のとおりです(職務要約は、この記事で補った例です)。

  • 職務要約(これまでの経歴を数行でまとめる)
  • 取得資格
  • パソコンスキル
  • 活かせる能力
  • 自己PR
  • 志望動機

青森労働局の資料では、表題は、企業から指定がない限り「職務経歴書」とするのが一般的で、氏名は表題の下の行の右寄りに書き、続いて希望職種を書くとされています。分量は、ハローワークのパンフレットではA4縦の白無地の紙1〜2枚程度が一般的とされ、記載例について「1枚に収めているが、複数枚にわたってもよい」と注記されています。青森労働局の資料も、2枚以内が妥当で、長くなる場合は冒頭に3〜4行の要約を置くことを勧めています。

職務経歴書の書き方の具体例

職務経歴の書き方には、時間の流れに沿って書く方法と、業務内容ごとにまとめる方法があります。

形式 特徴 向いている人
編年体(時系列) 履歴書と同じように、従事した職務を年代順に書く 一般的なスタイル。職歴の順番と期間を見せたい人
キャリア式(職種・業務別) 年代順にこだわらず、同じ業務ごとに経験をまとめる 技術・専門職で特定の技術を持っている人(青森労働局の資料)。複数の職種を経験している人も検討できる

職務要約の例を、骨組みとして示します(数字は仮です)。

「大学卒業後、○○株式会社で法人営業に5年間従事しました。担当顧客約30社に対し、提案から納品後のフォローまでを一貫して担当し、前年度比○%の売上増に貢献しました。」

数字を入れるときは、事実として説明できるものに限り、根拠のない誇張は避けます。

職務経歴書の書き方の実践ステップ

  1. これまでの勤務先、在籍期間、部署、役職、担当業務を、一覧で書き出します。
  2. 各業務について、「何を」「どの範囲で」「どんな工夫をして」「どんな結果が出たか」を整理します。数字で示せるもの(件数、金額、期間、人数)は、可能な範囲で書きます。
  3. 応募先の求人票を読み、求められている経験や能力を確認します。その中で、自分の経験と重なる部分を探します。
  4. 重なる部分を「活かせる経験」として書き、関係の薄い業務は簡潔にします。
  5. 職務要約を、最後に3〜4行程度で書きます(青森労働局の資料が示す要約の目安)。全体を書き終えてからのほうが、要点をまとめやすくなります。
  6. 誤字・脱字を確認し、書類の控えを保管します。面接では書類の内容に沿って質問されるため、見直せるようにしておきます。

職務経歴書の書き方の注意点

  • 履歴書の職歴欄を、そのまま写さないことが基本です。履歴書には書ききれない業務内容や実績を補います。
  • 実績の数字は、会社の機密に当たる情報を含まないよう注意が必要です。売上額そのものではなく、達成率や順位などで示す方法もあります。
  • 経験の少ない業務を大きく見せるような書き方は、面接で説明に困る原因になります。事実の範囲で書きます。
  • 転職回数が多い場合は、キャリア式でまとめ、一貫した強みを示す方法があります。書類全体の方針は職務要約の書き方も参考にしてください。

職務経歴書の書き方でよくあるミス

  • 担当業務を「営業全般」など抽象的な言葉だけで済ませる。
  • 在籍期間の年月を、履歴書と食い違わせる。
  • 応募先と関係の薄い経験を、長く書いてしまう。
  • 自己PRが、職務経歴の繰り返しになる。

職務経歴書の書き方のチェックリスト

  • 標題・氏名・日付・職務経歴の4項目がそろっているか。
  • 履歴書と、年月・社名・部署名が一致しているか。
  • 数字で示せる実績を、確認できる範囲で書いたか。
  • 応募先の求人票に合わせて、「活かせる経験」を選んだか。
  • 全体が読みやすい分量に収まっているか。

職務経歴書の書き方のFAQ(よくある質問)

Q. 職務経歴書は必ず必要ですか。
A. 応募先によって異なります。求人票や応募要項に提出書類が書かれているため、確認します。履歴書との役割分担は、履歴書の書き方の記事も参考になります。

Q. 手書きとパソコンのどちらがよいですか。
A. ハローワークのパンフレットでは、パソコンで横書きに作成するのが一般的としつつ、黒のボールペン・万年筆などによる手書き(鉛筆、シャープペンシルは不可)でも差し支えないとされています。応募先の指定があれば従います。

Q. 職務経験が少ない場合は、どう書けばよいですか。
A. アルバイトや研修、資格の学習など、仕事に関係する経験を、事実の範囲で整理して書きます。

筆者の見解(職務経歴書の書き方)

職務経歴書は、経歴を並べる書類というより、「あなたを採用すると、どんな仕事を任せられそうか」を読み手に想像させる書類だと考えます。私は、書き始める前に、応募先の求人票を読んで、求められている経験を3つほど書き出すことを勧めます。それに自分の経験を重ねると、何を厚く書き、何を簡潔にするかが決めやすくなるからです。型にこだわりすぎず、読み手の立場で分かりやすいかを最後に確認してください。

職務経歴書の書き方の関連項目

出典(一次情報)

本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の雇用契約・手続き・税務・法律上の助言ではありません。制度や基準は改正されることがあるため、最新の内容はハローワーク・日本年金機構・協会けんぽ・国税庁などの公式サイトや窓口でご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。