職務経歴書の材料集めキャリアの棚卸しと「読み替え」で書くことを見つける方法

「書くことがない」ときの職務経歴書の準備として、ハローワーク(青森労働局)の資料にある、材料の集め方(いつ・どこで・なにを)、8つの問い、キャリアの読み替えを整理します。
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職務経歴書の材料集めとは
職務経歴書を書こうとして、「9年間同じ仕事をしてきたが、書くことが思いつかない」と手が止まる人は多くいます。ハローワークの資料は、「どう」作るかという体裁より、「なに」を書くか、材料をどうそろえるかが大事で、その材料は必ず自分の中にある、と説明しています。
また、職務経歴書を作る意味は、企業の要求に応えるためだけではなく、職業人生を客観的に見つめて棚卸しすることが、今後の職業生活設計や再就職の戦略に有益だと述べています。ここでは、その具体的な方法を整理します。
職務経歴書の材料集めの基本
資料にある、材料集めの手順は次のとおりです。
- 履歴書より詳しく、「いつ(何年のこと)」「どこで(会社・所属)」「なにを(どんな仕事)」を書き出す。
- 仕事の経歴の前に、会社の概要を書く。事業内容、年商、従業員数、事業所数、本社所在地、創業年などを参考に書き出す。
- 自分が特に「がんばった」「成長した」と思える経験を思い出す。
さらに、アピール材料を探すための問いとして、次の8つが示されています。
| 問い | 例 |
|---|---|
| 部下をもったのは、いつ、何人か | 指導・管理の経験 |
| 新人の指導役になったことは | 育成の経験 |
| 研修や通信教育などの自己啓発の経験は | 学ぶ姿勢 |
| 職場の改善活動に取り組んだ経験は | 改善の実績 |
| どんな資格があるか | 資格・技能 |
| 表彰された経験は | 実績 |
| どんなことを心がけて仕事をしてきたか | 仕事への姿勢 |
| どんな人脈があるか | 取引先・関係者とのつながり |
職務経歴書の材料集めの具体例
資料の記入例(書店で9年勤務した29歳の例)では、次のような材料が整理されています。
| 材料の種類 | 書かれた内容(例) |
|---|---|
| 会社概要 | 事業内容、年商、従業員数、事業所数、創業 |
| 経歴 | 入社後の実習、配属、担当部門、異動の時期 |
| 任されたこと | 仕入れから陳列・在庫・売上管理、アルバイトの指導役 |
| 実績・表彰 | 全店の部門別売上ベスト3で表彰 |
| 受講歴 | 商工会主催のPOPセミナーを受講 |
| 身についた能力 | 接客、商品知識、催事企画、POPデザイン |
| 仕事への姿勢 | 相手の目線に立った応対、自分から仕事を見つけて動く |
「とりたてて書くことがない」と思っていても、問いに沿って書き出すと、任された役割や学んだことが見えてきます。
職務経歴書の材料集めの実践ステップ
- 勤務した会社ごとに、会社の概要を調べて書き出します。
- 「いつ・どこで・なにを」で、仕事の経歴を、年表のように並べます。
- 8つの問いに、1つずつ、メモで答えます。思い出せない部分は、昔の資料や家族・同僚の記憶も手がかりにします。
- 応募先の求人票を見て、書き出した材料のうち、役立ちそうなものに印を付けます。
- 「これしかできない」と思っていたことを、「こういうこともできるのではないか」ととらえ直します。これを資料は「キャリアの読み替え」と呼んでいます。
- 印を付けた材料から、職務経歴書に書く内容を選びます(書き方は職務経歴書の書き方にあります)。
職務経歴書の材料集めの注意点
- 材料はたくさん集めて構いませんが、職務経歴書に書くのは、応募先に関係するものに絞ります。
- 経験が少ない場合は、学生時代の専攻や研究、アルバイト、ボランティア、海外留学、趣味や特技も、希望職種に関連するなら材料になると資料は述べています。
- 実績や数字は、会社の機密に当たらない範囲で、事実として説明できるものに限ります。
- 未経験の職種に応募する場合も、読み替えによって、自分の経験が活かせる点を探します(志望動機は転職の志望動機にあります)。
職務経歴書の材料集めでよくあるミス
- 担当業務だけを書き出して、工夫や成果を書かない。
- 会社の概要を書かず、読み手が会社をイメージできない。
- 経験が少ないと思い込み、アルバイトや自己啓発を材料に入れない。
- 材料を全部書いて、焦点がぼやける。
職務経歴書の材料集めのチェックリスト
- 「いつ・どこで・なにを」を、書き出したか。
- 会社の概要を、書いたか。
- 8つの問いに、答えたか。
- 応募先に関係する材料に、印を付けたか。
- 事実として説明できる内容か。
職務経歴書の材料集めのFAQ(よくある質問)
Q. 職務経歴書を書く前に、何から始めればよいですか。
A. まず、体裁ではなく、材料の書き出しから始めます。
Q. 経験が浅くて、書くことが少ないときは。
A. 学生時代の取り組みやアルバイトなど、関連しそうな経験を書き出します。
Q. 形式はどう選べばよいですか。
A. 編年体とキャリア式で整理しています。
筆者の見解(職務経歴書の材料集め)
職務経歴書の準備は、書類づくりであると同時に、自分の仕事を振り返る作業だと感じます。私は、書き出した材料を、「誰に・何を・どうした」の形に直すと、自分の強みが整理しやすくなると考えます。書類の出来を気にする前に、まず材料を十分に出すこと。そのうえで応募先に合わせて選ぶ、という順番が、無理なく進められると思います。
職務経歴書の材料集めの関連項目
出典(一次情報)
本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の雇用契約・手続き・税務・法律上の助言ではありません。制度や基準は改正されることがあるため、最新の内容はハローワーク・日本年金機構・協会けんぽ・国税庁などの公式サイトや窓口でご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。




