志望動機と自己PR

強みの整理のしかた職務経歴の振り返り項目と「能力・長所・強み」の7つの切り口

強みの整理のしかた|職務経歴の振り返り項目と「能力・長所・強み」の7つの切り口

自己PRや職務経歴書に書く「強み」を、厚生労働省・ハローワークの資料にある振り返り項目(時期・勤務先・実績など)と、能力・長所・強みを整理する7つの切り口にもとづいて見つける手順を整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。当サイトについて

強みの整理のしかたとは

自己PRを書こうとしても、「自分の強みが分からない」と止まってしまう人は多くいます。ハローワークの「職務経歴書の作り方」は、職務経歴書を作る過程で、自分の職歴を振り返って整理するうちに、自分では気づかなかった能力や長所、強みに気づける、と説明しています。そして、自分をよく知ることで自信が持て、自己PRの材料が整理でき、面接にもうまく対応できるようになる、という効果を挙げています。

ここでは、資料にある具体的な振り返りの項目と、強みの整理の切り口を、手順にしてまとめます。

強みの整理のしかたの基本

資料の整理方法は、3段階です。

第1段階:職務経歴の振り返り(8項目)

項目 内容
時期 いつのことか
入社・配属・異動・昇格・退社の別 節目の種類
勤務先 どこで
会社概要 事業内容、従業員数
所属 所属部署の人数
役職 部下の人数
職務内容 どんな仕事をしたか
実績 どんな経過でどんな成果をあげたか

アルバイトなどでも、応募先にアピールできる場合があるとされています。通常では経験できないような特別な経験(受賞歴、プロジェクト経験、イベント経験、特命業務)があれば、書き出します。

第2段階:職務以外の経験と、能力を示す事実

職務経歴が少ない場合は、社外活動(同業者の勉強会など)や社会活動(PTA、町内会、ボランティアなど)も探します。能力を示す事実として、取得資格、パソコンスキル、語学力、活かせる能力、人脈、業務関連の学歴、職業訓練、社内研修、自己啓発を書き出します。

第3段階:能力・長所・強みの整理(7つの切り口)

①能力・技術・技能、②知識・ノウハウ、③人間関係・人脈、④性格や行動特性(積極性、粘り強さ、協調性、責任感など)、⑤ビジネス能力(交渉力、行動力、発想力、正確性など)、⑥仕事への姿勢や意欲、⑦将来目標や将来の可能性。

強みの整理のしかたの具体例

振り返りから強みに結びつける例を、仮の内容で示します。

振り返りの事実(仮) 強みの切り口 自己PRでの表現例
新人2名の指導役を1年間担当 ③人間関係、④協調性 相手に合わせて教え方を調整し、新人が独り立ちするまで支えた
月次の集計作業を、手順書にして共有 ⑤正確性、②ノウハウ 作業を手順化し、ミスを減らす工夫をした
業務に関連する資格を、仕事の合間に取得 ⑥意欲、①技能 仕事に必要な知識を、自主的に補ってきた

事実を具体的に挙げ、どの切り口の強みかを一言で示すと、読み手に伝わりやすくなります。

強みの整理のしかたの実践ステップ

  1. 8項目の表に沿って、職歴を一覧にして書き出します。
  2. 特別な経験(受賞、プロジェクト、イベント)を探します。
  3. 職務以外の活動や、資格・スキル・研修を書き出します。
  4. 7つの切り口で、書き出した事実を整理し、「自分はこの点が強い」と言える候補を3つほど選びます。
  5. 応募先の求人票と照らし、関係の深い強みを1〜2つに絞ります。
  6. 自己PRの書き方(自己PRの書き方)に沿って、エピソードを添えて文章にします。

強みの整理のしかたの注意点

  • 強みは、事実の裏づけが必要です。経験していないことを書かないようにします。
  • 性格や行動特性(積極性、粘り強さなど)は、言葉だけでなく、具体的な行動の事実で示します。
  • 応募先に関係の薄い強みまで並べると、焦点がぼやけます。
  • 振り返りの材料集めの方法は、職務経歴書の材料集めにもあります。

強みの整理のしかたでよくあるミス

  • 強みを形容詞だけで書き、事実の裏づけがない。
  • 7つの切り口のうち、性格だけに偏る。
  • 職務以外の経験を、最初から除外してしまう。
  • 応募先を考えずに、強みを選ぶ。

強みの整理のしかたのチェックリスト

  • 8項目で、職歴を書き出したか。
  • 特別な経験や、職務以外の経験を探したか。
  • 7つの切り口で整理したか。
  • 強みに事実の裏づけがあるか。
  • 応募先に関係する強みに絞ったか。

強みの整理のしかたのFAQ(よくある質問)

Q. 強みが一つも見つからないときは。
A. 振り返りの表を埋めるところから始めます。書き出すうちに、気づく点が出てきます。

Q. 性格の強みを書いてもよいですか。
A. 構いません。資料も、積極性や粘り強さなどを整理項目に挙げています。行動の事実で裏づけます。

Q. 志望動機との関係は。
A. 転職の志望動機で整理しています。

筆者の見解(強みの整理のしかた)

強みは、「見つける」というより「書き出した事実から読み取る」ものだと感じます。私は、感覚で「自分の強みは○○」と決める前に、振り返りの表を埋めて、事実を並べることを勧めます。表の中に、繰り返し現れる行動があれば、それが強みの有力な候補です。資料の7つの切り口は、そのヒントとして使いやすい枠組みだと思います。

強みの整理のしかたの関連項目

出典(一次情報)

本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の雇用契約・手続き・税務・法律上の助言ではありません。制度や基準は改正されることがあるため、最新の内容はハローワーク・日本年金機構・協会けんぽ・国税庁などの公式サイトや窓口でご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。