職務経歴書

職務経歴書の編年体とキャリア式の違い向いている人と選び方

職務経歴書の編年体とキャリア式の違い|向いている人と選び方

職務経歴書の2つの書き方、編年体方式とキャリア式の特徴・長所短所・向いている人を、ハローワーク(青森労働局)の資料にもとづいて整理します。自分の経歴に合う形式の選び方も確認できます。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。当サイトについて

職務経歴書の編年体とキャリア式の違いとは

職務経歴書には、企業から様式の指定がない限り、決まった書式はありません。ハローワークの資料でも、自由に、職務経歴・職務内容やアピールしたいこと、履歴書に書けなかったことを書くとされています。その自由さゆえに、「どう並べればよいか」で迷う人が多くいます。

資料では、スタイルとして「編年体方式」と「キャリア式」が紹介されています。それぞれの特徴を知り、自分の経歴に合う形を選ぶことが、読みやすい職務経歴書の第一歩です。

職務経歴書の編年体とキャリア式の違いの基本

資料の説明を整理します。

項目 編年体方式 キャリア式
書き方 履歴書と同じように、従事した職務を年代順に書く 年代順にこだわらず、経験した同じ業務ごとに職務内容を具体的に書く
長所 人事担当者が、職歴の順番と期間を分かりやすく読める 各業務の経験内容、習熟度、実績をアピールできる。強調したい職務を最初に詳しく書け、重要でない職務は簡略化できる
短所 特定の職務内容を強調しにくい。アピールしたい内容は、詳しく書く必要がある 職歴の流れが見えにくくなる場合がある
向いている人 一般的なスタイル。職歴が整理しやすい人 技術・専門職で、特定の技術を持っている人

資料の記入例では、販売・製造・営業の3例が編年体方式、事務の1例がキャリア式で示されています。

職務経歴書の編年体とキャリア式の違いの具体例

同じ経歴を2つの形式で整理する場合の違いを、仮の例で示します。

形式 見出しの例
編年体 2015年 ○○社入社(営業課配属)/2019年 同課主任(部下3人)/2022年 ○○社へ転職
キャリア式 法人営業(○年):担当顧客、実績/教育・育成(○年):新人指導/管理業務:予算管理、報告資料の作成

編年体方式でも、アピールしたい職務については、会社ごとの欄で具体的に書くことで、強調できます。資料の記入例では、会社概要、所属・担当・職位、実績・表彰、研修歴、取得した技能・専門知識を項目として挙げています。

項目の目安と職種別の書き方

資料は、形式にかかわらず使える項目の目安として、次を挙げています(すべてを書く必要はなく、自分の書きたいことに見出しを付けてもよいとされています)。

  • 希望職種・応募動機・応募資格
  • 職務経歴(会社概要、所属・担当職務・職位・担当プロジェクト、実績・表彰、研修・教育の受講歴、取得した技能・専門知識)
  • 免許・資格取得
  • 自己PR

職種別には、営業・販売・サービス職は担当内容、営業エリア、人脈、実績(売上と粗利)など、製造・建設は保有している技能や扱える機械・重機、技術職・専門職は研究事項や特許取得数、プロジェクト、事務系は具体的な業務内容と扱えるパソコンの機種・OS・ソフト名を書くとよい、と示されています。

職務経歴書の編年体とキャリア式の違いの実践ステップ

  1. 職歴の数と、職種の一貫性を確認します。同じ職種を続けてきたか、複数の職種を経験したかを整理します。
  2. 応募先の求人票で、求められる経験を確認します。
  3. 経歴が少なく、順番を見せたい場合は、編年体方式を基本にします。
  4. 複数の職種・業務を経験していて、応募先に関係する経験を前に出したい場合は、キャリア式を検討します。
  5. 迷ったら、編年体方式で書き、冒頭に職務要約(職務要約の書き方)を置いて、強みを示します。
  6. 形式が決まったら、全体を読み返し、年月や会社名が履歴書と一致するかを確認します。

職務経歴書の編年体とキャリア式の違いの注意点

  • 資料は、転職経験が多い場合について、会社ごとにまとめて書く方法や、共通点を抜き出してまとめる方法を紹介しています。形式は、経歴に合わせて選びます。
  • 希望職種にあまり関連しない職務は、職名だけを書いて省略し、面接で聞かれたら説明できるようにしておく方法が示されています。
  • どちらの形式でも、事実を正確に書くことが前提です。
  • 書き方の全体は職務経歴書の書き方にあります。

職務経歴書の編年体とキャリア式の違いでよくあるミス

  • 形式を決めずに書き始め、途中で構成が崩れる。
  • キャリア式で、会社名や期間を書かず、経歴が分からなくなる。
  • 編年体で、すべての職務を同じ分量で書き、強みが埋もれる。
  • 履歴書の年月と食い違う。

職務経歴書の編年体とキャリア式の違いのチェックリスト

  • 経歴の特徴に合う形式を選んだか。
  • 応募先に関係する経験を、目立つ位置に書いたか。
  • 会社名と在籍期間が、分かるか。
  • 履歴書と、年月が一致しているか。
  • 冒頭に、要約を置くか検討したか。

職務経歴書の編年体とキャリア式の違いのFAQ(よくある質問)

Q. どちらの形式が有利ですか。
A. 有利不利はなく、経歴と応募先に合うかどうかで選びます。迷う場合は、一般的な編年体方式が読みやすいとされています。

Q. 所定の様式はありますか。
A. 企業が様式を指定しない限り、決まった様式はありません。

Q. 経験が少なくて、書くことがありません。
A. 職務経歴書の材料集めを参考に、材料を集めてみてください。

筆者の見解(職務経歴書の編年体とキャリア式の違い)

形式選びで悩む時間は、中身を考える時間に回したほうが、結果的に良い書類になると考えます。私は、迷ったら編年体方式で書き、特に伝えたい職務だけを厚くする方法を勧めます。キャリア式は便利ですが、経歴の流れが見えにくくなる危険もあるため、技術・専門職など、向いている人が使うのが無難だと思います。

職務経歴書の編年体とキャリア式の違いの関連項目

出典(一次情報)

本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の雇用契約・手続き・税務・法律上の助言ではありません。制度や基準は改正されることがあるため、最新の内容はハローワーク・日本年金機構・協会けんぽ・国税庁などの公式サイトや窓口でご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。